ちゅうの不登校支援ブログ

不登校の子を持つ親御さんに向けて不登校支援コラム書いていきます。そんなに簡単に解決するものではありませんが、不登校経験者であり不登校支援歴20年の経験知をお伝えします。コラムは毎週金曜18時更新予定です。

【不登校支援コラム】高校で不登校になった場合の対応方法

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絶対少年

前回は『新学年になって学校へ行けなくなる要因』について私の意見を述べさせていただきました。
今回は『高校で不登校になった場合の対応方法』についてお話させていただきます。
不登校調査では基本的に小学生と中学生を対象にしており、高校生は対象にしていません。
ですので、今や18万人いる不登校の中には高校生は含まれていないのです。
しかし、高校生の不登校も5万人と小学生と同じくらいいます。
母数が違うので当然ながら、比率的には倍になっており約1.6%です。
しかもこれは中退した人数は含まれないわけなので、実際はもう少し多いと考えて良いでしょう。

 

さて、高校で不登校になった場合は大きく分けて『高校で初めて不登校になるケース』と『小中学校でも不登校だったケース』があるでしょう。
前回の流れに沿って、まずは『高校で初めて不登校になるケース』についてお話させていただきます。
こちらも環境要因が中心ですが、わりとよく聞くのは「中学までは優等生だったが高校に入って挫折した」というケースです。
当たり前ですが高校は学力別に入学するので、入学時の学力はある程度近いと言えるでしょう。
もちろん、頑張ってぎりぎり合格した子と安全策をとってランクを下げてきた子では学力の差があります。
ただ、不登校になるのが前者かというとそうとも限りません。
ぎりぎり合格して入ったけれど、授業スピードが中学とは全然違ってついていけないというパターンももちろんあります。
けれど、ランクを下げたのが本人の意思でない場合には「ここは自分の通いたい高校ではない」とやる気がなくなって成績が落ちるケースもあります。
公立と私立を併願で受けて公立に落ちた場合でも同じようなことが起こる可能性はあるでしょう。
ちなみに中学受験では逆に私立に落ちた子が公立にやってくるわけで、荒れるケースも多いそうです。
どちらにしても能力は高いので、学校側がそこに気付いて適切な役割を与えることで自尊心は高まっていくそうです。
しかし、高校になるとそこまで学校側が配慮してくれるかどうかは怪しいところですね。

 

また、部活動でも同じようなことが起こります。
中学ではトップレベルの実力だったけれど、高校に入れば「上には上がいて挫折した」というケースもよくあります。
しかも、推薦入学をしている場合は部活を辞めるわけにもいかず、非常に辛い思いをするようです。
学力的にはその高校のレベルは高すぎることも多いので、余計に部活が楽しくなくなれば学校そのものが楽しくなくなるようです。
スポーツ推薦や音楽といった特技を生かした進学は、そういったデメリットもあります。

 

次に『小中学校でも不登校だったケース』ですが、この場合は全日制公立高校であればランクを落として入学している可能性が高いと思います。
内申点が低いので、どうしてもテストで点数を取れても内申の差でランクを落とさざるを得ないので。
また、不登校だったことでそもそも学力が低下しており、下のほうのランクの高校に進学せざるを得ないこともあるでしょう。
どちらにしても、クラスメイトと感覚が違ってやりづらいということは起こりやすいようです。
不登校の子は大人しい子が多いですが、ランクが下になればなるほどやんちゃな子が多いですから。
そういった感覚の違いでしんどくなるケースも多いです。
また、本気を出して勉強するとトップレベルになれることもあるのですが、それはそれでやっかみの対象になることもあります。
中学と違ってある程度、みんなの学力が同じなのに自頭が良いので突出してできてしまって『出る杭は打たれる』わけですね。
後、親御さんが学校が全日制高校を推したけれど、本人にはまだ毎日学校へ行くのは辛かったということもあります。

不登校の進学に関しては、本人とじっくりと話し合う必要があります。
たとえ不登校になっても自分の意思で選んだ高校であれば、それなりに納得できる年齢ですので。

 

さて、前回ちらっと書いたように高校の不登校の場合は留年という問題が出てきます。
一定以上の授業参加が必要ですし、テストを受けられないと欠点になる、補講に参加できないと留年になります。
こういった理由から親はなんとしても学校へ行かせようと躍起になりますが、そうすればこどもはどんどん頑なになっていきます。
ただ、留年すれば本人もさらに学校に行きづらくなります。
そういう面からいうと、小中学校のように「無理に行かせないほうがいい」とは一概に言いづらい状況になってきます。
それでも無理に行かせるとデメリットのほうが多いので、基本的には通信制高校等に転校することも視野に入れて無理をさせないほうがいいです。

 

というわけで、解決方法としては通信制高校定時制高校に転校することが良いと思います。
本人の精神状態がボロボロになる前にしっかりと休ませ、別の形で高校卒業資格を得るほうが将来的にはメリットが大きいです。
ボロボロになってからだと回復に時間がかかりますし、高校生になると特にひきこもりへ発展したり、精神疾患の発症に繋がったりします。
脅すわけではありませんが、適切に対応しないと本人の一生に悪影響を与えてしまいます。
とはいえ、高校生にもなれば親が何もかもやってしまうというのもこどもの自信を奪うことになってしまいます。
中学生くらいからはそうなのですが、同じことを言われても第三者から言われたほうが本人は素直に受け取ります。
親御さんからすると辛いと思うのですが、親がこどもの世話をするのは当たり前な部分もあります。
ですが、赤の他人が少しこどもを手助けするだけでものすごくこどもからするとありがたく感じるのです。
フリースクールやサポート校はこういった部分でも非常に使い勝手が良いです。
ただ、全寮制で20万かかりますみたいなところは明らかに怪しいので絶対に行かせないでください。
サポート校は基本的に高校側が関与しているので、そこまで無茶苦茶なことはできないと思います。
対応方法が転校というのは酷いと感じるかもしれませんが、よほどその高校が良い対応をしてくれない限りはその高校に復帰するというのは難しいです。
もちろんケースバイケースなのですが、ブログで一方的にお伝えする分には一番安全な策をお伝えするしかないことをご容赦ください。
個別なケースに対する対応はコメントやメールフォーム、TwitterのDM等からご質問いただければと思います。

 

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